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令和7年度国際基幹教育院第6回FD研修会を開催

 令和71211日、国際基幹教育院において第6FD研修会を開催しました。今回のテーマは「学びを動かし続けるアクティブラーニングの設計:異文化間コミュニケーションの実践から」で、講師は同院GS教育系の小林恵美子先生が務めました。当日は対面13名、オンライン19名の計32名の教職員が参加しました。

 研修会では、クォーター制の全8回を通じて展開される「異文化間コミュニケーション」科目の授業デザインが紹介されました。基礎概念理解から応用的学習、大規模アクティブラーニング、傾聴トレーニング、最終回での総括まで、各回のねらいに応じて学習活動を段階的に配置する構造により、学生の学びが途切れず積み重なる授業づくりが実践されている点が示されました。

 授業を支える仕組みとして、毎週のリーディング課題、Pop QuizTest Bank など、体系的に整備された事前学習の重要性も共有されました。これらの準備により、授業内アクティビティが最大限効果を発揮し、学生が主体的に学習に取り組む環境が形成されていることが報告されました。また、協力教員との継続的な意見交換を通じて、教室運営や大人数授業の進行方法などを改善してきた点も紹介されました。

 参加者からは「アクティブラーニングの構造化が非常に参考になった」「事前学習・評価方法・授業活動が一貫した設計として理解できた」といった声のほか、「ワールドカフェの応用的な運営方法についてさらに知りたい」といった意見も寄せられ、授業改善への関心の高さがうかがえました。本研修会は、各教員が自身の授業に活かせる実践的な視点を得る貴重な機会となりました。

 国際基幹教育院では、教育の質向上を目指し、今後もFD研修会を継続して実施してまいります。