未来の課題に取り組む

解説

 スタンダード5が述べているのは、現在から未来にいたる状況認識に基づいて、未来の課題に積極的に取り組んでいく能力のことである。現在の世界では、地球温暖化による自然環境の激変やボーダレスな新型感染症の発生など、地球規模でしか解決しえない課題が深刻さを増している。その一方で、国際社会においては、アジアやアフリカ諸国の相対的な比重の高まりや新興国の台頭など、これまでのヨーロッパやアメリカを中心とした世界秩序が変容しつつある。また日本においても、急激な少子高齢化や経済競争力の低下など、10年先の姿を見通すことさえ困難になっている。

 しかし、このように予測困難な時代であるからこそ、科学の叡智を結集して、大災害や貧困層の拡大、軍事的衝突や経済的危機を回避しなければならない。そのためには、客観的な現状分析から未来を予測しようとする諸科学の方法論と成果を身につけなければならない。もちろん、未来予測は容易ではない。しかし、困難がたとえ大きくとも、最新の技術と発想をもって人類が取り組むべき重要な課題なのである。

 スタンダード5は、学士レベルの理解度において学生が、地球と人類の未来像をできるだけ総合的に描き、それをもとに未来の課題に進んで取り組むことを意味する。

具体的な科目構成

  • 科学技術と科学方法論
  • 統計学から未来を見る
  • 情報の科学
  • 環境学とESD
  • 生活と社会保障
  • 人権・ジェンダー論

各科目で使用するテキスト(学内者限定)と科目の説明は以下のURLから閲覧してください。

http://ilas.w3.kanazawa-u.ac.jp/students/subject/gs/gs_text/#standard5