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令和7年度国際基幹教育院第8回FD研修会を開催
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令和8年2月13日、国際基幹教育院において第8回FD研修会を開催しました。今回のテーマは「海外ジャーナルに挑戦するために」で、講師は筑波大学人文社会系の阿部幸大先生が務めました。当日は27名の教職員・学生が参加しました。
研修会では、なぜ日本の文系論文が海外ジャーナルに掲載されにくいのかという問いから出発し、海外ジャーナルへの掲載に必須となる論文における「アーギュメント」と「アカデミックな価値」の重要性が解説されました。先生は、日本人の書く論文が海外ジャーナルに掲載されにくい主な原因が、欧米圏のそれ比べ、その核であるアーギュメントが弱いことを指摘されました。先生によれば、アーギュメントとは、「ある主張を提示し、それが正しいことを論証するもの」であり、論文を書くこととは単に情報の整理にとどまらず、「論証可能な飛躍的テーゼを明確に説明する」ことが必要であると述べました。
さらに先生は、論文を書くことの意義、つまり論文が社会に対して果たすべき「学術的価値の創出」の重要性を指摘されました。先生によれば、研究の価値は対象の選定やそれの説明で決まるのではなく、研究対象に対していかなる仮説を立て、どのようなアーギュメントを展開するかのプロセスそのものが学術的価値を創出するという、つまり論文においては、その主張の手続きが社会に還元されうる学術的価値なのであると述べました。先生は、フロアからの質問に30分を割り当て、真摯に応答しつつ、多くの関連項目について展開されながら、この二点の思考を体系的に補強されました。
本研修会は、卒業論文・修士論文を執筆する学生、海外ジャーナルへの投稿に挑戦する大学院生、さらには研究成果の国際発信を目指す教員にとって、大変有意義な機会となりました。
国際基幹教育院では、教育の質向上を目指し、今後もFD研修会を継続して実施してまいります。

