10日間でフランス語のスペルが読める!(大岩昌子著、駿河台出版社)
フランス語のスペルと音の対応はかなり規則的であるため、この規則を身につければ、知らない単語も読めるようになります。問題はどうやって身につけるかです。本書はこの規則を10日に分けて一歩一歩学ぶ形式で書かれています。特徴的なのは、café カフェや soupe スープのように、フランス語の音に近い発音で日本語に入っている単語を使って、つまり知っている音からスペルへという順序で読み方を学習するところです。スペルと音の対応はすぐに思い出せる例で覚えておくのが効率的なので、これはとても良い方法です。またコラムには、フランス語と日本語では話者が感じる「音のかたまり」の長さに違いがあることや、文を読む時のイントネーションの留意点などが説明されています。フランス語らしく発音するヒントがつかめることでしょう。発音記号など、より正確な発音を学ぶ第2部もありますが、まずは10日間のレッスンで大まかなルールを身につけることを目指してください。