日記を書いて身につける(小西朋子他著、ベレ出版)

韓国語習得の流れを簡単に述べますと、文字(ハングル)が読めるようになり、作文(日記)をしながら単語を覚えます。その次は、作文しながら覚えたボキャブラリーを使って、今度は、頭の中で文章を作り、口を通して発声する練習をします。残りは、聞き取りですが、韓国ドラマを使った練習も良いと思いますが、生の声が聞きたいときには、金沢大学に留学中の韓国人留学生、もしくは教員の韓国語を聞いてみるのも良いと思いますよ。

上述しました学習の流れのなかで、もっとも時間をかけて勉強してほしいパートは「作文(日記)をする」です。そこで、本学で朝鮮語A4まで履修した学生、あるいは朝鮮語Bを取っている学生に、本書をお勧めするわけですが、経験したことを文字にする日記を書いて作文能力を磨き、ボキャブラリーを増やしていく時に手助けになる本です。本書は、「過去形」「ハンダ体」「引用文」が大きな柱になっていますが、日記を書こうとしますと、「過去形」「ハンダ体」「引用文」を使う頻度が増えてくると思います。毎日少しずつ日記を書いていく間に、それらが自然に身についていくと思います。日記を書いていて、つまずいた時、本書を開いてみてください。なにかと役に立つと思いますよ。