練習問題で学ぶロシア語(ハヴローニナ、シロチェンスカヤ著、佐藤純一監訳、ナウカ)

どんな科目もそうですが、語学は特に日々の努力が大切ですね。ネイティヴの人と日常的に会話できればなによりですが、そうした環境がない場合は、トレーニング的な問題を積みかさねて慣れるのも一つのやり方です。この本は、そのような目的に最適な、ソヴィエト式(!)特訓問題集です。似た問題が繰り返し繰り返し出てきますので、好ききらいはあるかもしれませんが、文法の仕組みを理解しながら根気よくパターンを反復することによって、自然とロシア語が身についていくはずです。ごくシンプルな表現からはじめて、だんだん複雑な文が組み立てられるようになっていくと同時に、何度も現れる語彙も、おのずと定着するでしょう。ソ連時代の問題集なので、なかには古い単語もでてきますが(「同志」や「レニングラード」など)、それも一興だと思って、ソ連式でロシア語を鍛えてみてください。絶版なので、図書館の蔵書を利用してください。