Eメールのドイツ語(トーマス・シュタール、倉田勇治著、白水社)

大学の授業ではドイツ語のEメールの書き方を学ぶ機会はあまりないと思いますが、ツイッターやフェイスブックなど、新しいコミュニケーションツールを用いてドイツ語に触れることは今日もちろん可能です。現にそうやって、ドイツ語圏に住むネイティヴとコンタクトを取る学生も数多くいます。本書は、時候の挨拶やお見舞い・お祝いに始まり、依頼・問い合わせ・クレーム・キャンセルなど、日常生活の多くの話題について、「想定されうる限りの人物」(友人、同僚およびその配偶者、教師、留学生課の職員など)を登場させながら、130ものドイツ語メールの実例を紹介しています。その際、これらのメールをそのまま使うのではなく、表現のヴァリエーションを付けて書き換えるための工夫も随所に施されています。また、「上司の家に持っていく手土産」や「チップの渡し方」など、異文化理解につながる話題も豊富なので、簡単な読解用テクストとして活用することも可能でしょう。